
アサヒビールは、主力商品「アサヒスーパードライ」のプロモーションとして、飛行船「新スーパードライ号」を就航させた。同社が商品プロモーションのために飛行船を飛行させるのは1988年以来で、5月31日までの約2か月間で北海道から九州まで全国の空を飛行する。
2代目「スーパードライ号」の誕生
アサヒビールの主力商品「スーパードライ」が誕生したのは1987年。実はこの翌年の1988年、「スーパードライ号」と名付けられた飛行船が広告塔として運航された歴史がある。
今回の飛行船は「スーパードライ号」の2代目にあたるもので、スーパードライの商品リニューアルを機に運航されることとなった。
また、「新スーパードライ号」の運航に加え、スーパードライの試飲やVR(仮想現実)を活用した工場見学が体験できる「スーパードライミュージアムカー」の全国キャラバンなども実施される。
組み立て作業は神戸で実施!
「新スーパードライ号」は、神戸空港のスカイマーク格納庫で組み立て作業が実施され、3月29日にその姿がお披露目された。
その後、3月31日~4月2日までは広島県・愛媛県を中心とした中国四国地方を飛行し、現在は再び神戸空港島にある多目的広場横に係留されている。神戸空港での係留は4月8日までの予定。
「新スーパードライ号」フライトスケジュール
「新スーパードライ号」は4月4日から関西の空で周遊飛行が計画されており、4日は大阪市上空などを周遊。4月10日まで兵庫県・大阪府・京都府を中心とした関西の空を飛行する計画だ。
「新スーパードライ号」のフライトスケジュールは以下の通り。
飛行船も立派な「航空機」!
過去の記事でも一度触れているが、皆さんは「飛行機」と「航空機」の違いを正確に説明できるだろうか?
「航空機」と言えば空港で目にする「飛行機」のイメージが先行する方が多いだろう。しかし、航空法の定義における「飛行機」は「航空機」の1つのカテゴリーに過ぎず、実は「飛行機」=「航空機」ではないのだ。今回取り上げた「飛行船」も実は「航空機」という定義に分類される。
航空法 第一章
(定義)第二条 この法律において「航空機」とは、人が乗つて航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船その他政令で定める機器をいう。
航空法(e-gov法令検索)
ちなみに、熱気球やロケットは人が乗ることが出来るものの、航空法の定義では「航空機」には含まれない。また、近年市場が拡大している「ドローン」は「無人航空機」というカテゴリーに該当し、こちらも「航空機」には分類されない。