【国内線まとめ】搭乗手続き・保安検査場・搭乗口の締切時刻は?締切があるワケ

ジェットスターの搭乗手続きカウンター

飛行機を利用する際に意識する『締切時間』。この締切時間を気にして、「空港には何分前までに着けばいい?」「締切時刻を過ぎたら乗れない?」といった疑問を持たれている方は多いのではないでしょうか。

ここでは、国内線を運航する各航空会社の搭乗手続き(チェックイン)・保安検査・搭乗口の締切時間を一覧にまとめています。

また、なぜ空港では搭乗手続きや保安検査場通過の締切時刻が定められているのか?なぜLCCは締切時刻に厳しいのか?『締切時刻』に隠れた現場の裏側を簡単に解説します!

目次

そもそも「出発時刻」とは?

飛行機の「出発時刻(時間)」とは、「飛行機が動き出す時間」の事です。各航空会社は、この出発時刻に飛行機を出発させるため、以下の3段階に分けて締切時刻を設けています。

  • 搭乗手続き締切時刻(出発時刻の35分前~15分前)
  • 保安検査場締切時刻(出発時刻の25分前~15分前)
  • 搭乗口締切時刻(出発時刻の25分前~10分前)

後述しますが、空港で一番早く締め切られる「搭乗手続き」は、飛行機への搭乗人数や受託手荷物・その他航空貨物の重量を確定するために必要なものです。そのため、この締切時刻までにチェックインカウンターに到着し、搭乗手続きを完了していなければ飛行機に搭乗することが出来ません。

では、ここからは具体的に各航空会社の締切時刻を見ていきましょう。

【各社まとめ】搭乗手続き 締切時刻

搭乗手続き締切時刻とは、名前の通り「飛行機の搭乗手続きを締め切る時間」の事です。チェックインと受託手荷物の受付は、この締切時刻までに済ませておく必要があります。

国内線の搭乗手続き締切時刻は、各社以下のような設定となっています。(LCCについては手続き開始時刻も併記)

また、一部航空会社ではチェックインカウンターでの発券手続きが不要となるオンラインチェックインが利用でき、受託手荷物が無い場合にはチェックインカウンターに寄らずに保安検査場へ直接進むことができます。

【各社まとめ】保安検査場・搭乗口 締切時刻

保安検査場・搭乗口にもそれぞれ締切時刻が定められています。搭乗手続きが完了していたとしても、これらの締切時刻を過ぎると基本的には搭乗を断られてしまうため、保安検査場・搭乗口には余裕を持って向かいましょう。各社の保安検査・搭乗口の締切時刻は以下の通りです。

通常、保安検査場から搭乗口までは距離があるため、旅客が保安検査を終えてから搭乗口に到着するまで時間が掛かります。そのため、旅客は飛行機の出発時刻に余裕をもって保安検査を済ませる必要があり、そのデッドラインとして定められているのが『保安検査の締切時刻』なのです。

保安検査場が混んでいるような場合には、近くの係員に声を掛けて優先的に通過させてもらうなど、保安検査締切時刻を過ぎることが無いように注意しましょう。

また、搭乗口の締切時刻は、飛行機の出発時刻から余裕を持って設定されているため、機内準備に時間を要した場合などは、締切時刻になってもまだ搭乗が始まっていないというような事もあります。しかし、逆にスムーズに搭乗が進んでいる場合などは、締切時刻になっても搭乗口に現れない旅客は搭乗を断られる可能性があるため、搭乗口の締切時間も厳守するようにしましょう。

結局何分前までに空港に着くべき?

ここまで、各社の国内線に関する締切時刻を見てきましたが、空港には結局何分前までに着けば良いのでしょうか?

小さな地方空港では、搭乗手続き締切時刻の5分前に空港へ到着しても十分締切に間に合います。しかし、羽田空港や成田空港のような大きな主要空港では、鉄道駅からチェックインカウンターまで5分以上掛かるといったことも珍しくありません。また、ゴールデンウィークや年末年始などは空港が混み合い、搭乗手続きや保安検査場通過に通常より時間が掛かります。

実際に、成田空港を発着するスプリングジャパンと、関西空港を発着するピーチアビエーションを利用すると仮定して、それぞれ空港到着後に必要な時間を見てみましょう。

①成田空港のスプリングジャパンを利用する場合

空港第2ビル駅
徒歩15分
T3チェックインカウンター 搭乗手続き締切
35分
出発時刻

<空港第2ビル駅には
出発時間の50分前までに>

②関西空港のピーチアビエーションを利用する場合

関西空港駅
徒歩5分
エアロプラザ バス乗り場
バス10分
T2チェックインカウンター 搭乗手続き締切
30分
出発時刻

<関西空港駅には
出発時間の45分前までに>

全国の空港のうち、成田空港第3ターミナルや関西空港第2ターミナルは、鉄道駅からターミナルまで大きく離れている為、空港に到着してから各社のチェックインカウンターに到着するまで最も時間が掛かります。そのため上記の検証結果を見ても、概ね「出発時間の1時間前までに空港へ」という目安を持っておけば安心と言えるでしょう。(空港アクセスの遅延・ターミナル内の混雑を考慮するのであれば、更に余裕を持って空港へ向かいましょう。) 

空港に関わらず、国内線は出発時間の1時間前までに空港へ!
※繁忙期は更に余裕を持って空港へ!

締切時刻を過ぎると乗れない?LCCが締切に厳しい理由

搭乗手続き・保安検査・搭乗口、いずれも締切時刻を過ぎてしまうと基本的には搭乗を断られると考えておきましょう。

ただ、現実問題として締切時刻を過ぎても5分程度であれば、大目に見て搭乗が可能となることが多いのも事実です。しかし、これはあくまでも特例措置であり、毎回必ず「大目に見て」搭乗可能となる訳ではありません。搭乗手続きの際に受託手荷物がある場合や、搭乗口が遠く離れている場合などは、飛行機の出発遅延に繋がるため、搭乗を断られる可能性が高まります。

特にLCCは締切時刻の取り扱いがシビアです。締切時刻を1秒でも過ぎると機械的に弾かれ、「搭乗不可」となる場合もあります。これには、以下のようなLCC特有の理由が存在しています。

  • 機材の折り返し時間が短く、1便の遅れが次便の玉突き遅延に繋がる
  • LCCターミナルはチェックインカウンターから搭乗口まで遠いことが多い
  • 搭乗に時間が掛かるバス搭乗が多い
  • 乗客数が多いことに加えて、機内持ち込み手荷物も多く、手荷物収納・搭乗に時間が掛かる

飛行機はすぐには飛べない!締切があるワケ

搭乗手続き締切時刻・保安検査締切時刻を過ぎ、搭乗をお断りした旅客から「飛行機はまだ出発してないんだから、搭乗口まで走れば間に合うじゃないか!」という声が地上係員に寄せられることもあります。しかし、これは飛行機という乗り物の特性上、難しい事なのです。

飛行機の重量・重心位置は、燃料消費・離陸性能・着陸性能などに大きな影響を与えるため、航空法にも「機長の出発前の確認事項」として定められています。特に、離陸の際に必要となる離陸推力・離陸決心速度(V1)・ローテーション速度(VR)・安全離陸速度(V2)などの性能計算には欠かせません。

カウンターで搭乗手続きを締め切った後、搭乗人数・受託手荷物の個数などのデータは航空会社の飛行機の重量計算などを担う部署に送られます。その後、同部署で計算された重量・重心位置のデータが飛行機のコックピットに送られ、我々パイロットはそのデータを元に離陸性能の計算を行っているのです。そのため、搭乗人数の確定が遅れたり、出発間際に搭乗人数が大きく増減し再計算が必要になったりすると、飛行機の出発も遅れることになります。

締切時刻を案内するJALホームページ(出典:JAL)

ちなみに、乗客の重量は1人ずつ計量する訳にはいかないことから、大人1人○kg、子供1人△kgというような簡易的な計算となっています。そのため、重量計算に含まれていない乗客1人が増えたとしても、即座に運航の安全性が損なわれるという事はありません。

しかしながら、1人を良しとすると「2人くらいなら、3人くらいなら…」というように際限が無くなり、重量・重心位置計算は無意味なものとなってしまいます。そして、結果的には飛行機の安全性を脅かす事態に繋がりかねないのです。

以上から、「搭乗手続き締切時刻」や「保安検査締切時刻」は飛行機の定時出発に必要なものであると同時に、実は飛行機の安全運航のためにも必要不可欠だという事がお分かり頂けたのではないでしょうか?航空各社が定めている締切時刻には、それぞれ余裕を持ってお越し頂けると幸いです。

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