神戸空港 国際線運航情報– 運航ダイヤ・国際化Q&A –

整備が進む神戸空港第2ターミナルビル(写真右中央)

2025年4月18日、神戸空港では国際チャーター便の運用が始まり、国際空港としての第一歩を踏み出すこととなります。ここでは、同日より運用が始まる国際チャーター便の運航情報(運航ダイヤ等)とともに、神戸空港の国際化に関するQ&Aをご紹介します。

定期チャーター便
国際線運航ダイヤ【4/18〜】

出発便

スクロールできます
目的地神戸発
(現地時刻)
現地着
(現地時刻)
航空会社便名運航日機材
仁川11:0013:00大韓航空
[KE]
KE732毎日B739
台北
(桃園)
11:0013:00スターラックス航空
[JX]
JX835火・木・日曜日
4/18も運航
A321
台北
(桃園)
11:0012:55エバー航空
[BR]
BR133月・金曜日
4/19,26も運航
A321
台中13:3015:35スターラックス航空
[JX]
JX307毎日A321
南京16:0017:30吉祥航空
[HO]
HO1508毎日
4/18,22は除く
A321/A320
台北
(桃園)
16:0017:55エバー航空
[BR]
4/18,22A321
仁川18:3020:40大韓航空
[KE]
KE734毎日B739
上海
(浦東)
19:0020:30吉祥航空
[HO]
HO1630毎日A321/A320

※単発のチャーター便は除く

到着便

スクロールできます
出発地現地発
(現地時刻)
神戸着
(現地時刻)
航空会社便名運航日機材
仁川8:2510:00大韓航空
[KE]
KE731毎日B739
台北
(桃園)
6:2510:00スターラックス航空
[JX]
JX834火・木・日曜日
4/18も運航
A321
台北
(桃園)
6:2010:00エバー航空
[BR]
BR134月・金曜日
4/19,26も運航
A321
台中8:4512:30スターラックス航空
[JX]
JX306毎日A321
南京11:3015:00吉祥航空
[HO]
HO1507毎日
4/18,22は除く
A321/A320
台北
(桃園)
11:2015:00エバー航空
[BR]
4/18,22A321
仁川15:4517:30大韓航空
[KE]
KE733毎日B739
上海
(浦東)
14:3018:00吉祥航空
[HO]
HO1629毎日A321/A320

※単発のチャーター便は除く

単発チャーター便
国際線運航ダイヤ

スクロールできます
路線出発
(現地時刻)
到着
(現地時刻)
航空会社運航日機材
ベトナム
(ダナン)
神戸 10:35発
ダナン 2:25発
ダナン 13:15着
神戸 9:05着
ベトジェットエア
[VJ]
神戸発:4/30
ダナン発:5/4
A320
ベトナム
(ホーチミン)
ベトジェットエア
[VJ]
ホーチミン発:4/30
神戸発:5/4
A320
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神戸空港国際化Q&A

神戸空港の国際線に需要はあるのですか?

伊丹空港や神戸空港が近い大阪北部・阪神間は人口集積地であるだけでなく、ビジネスマンや富裕層、外国人が多く居住しています。しかしながら、伊丹空港や神戸空港ではこれまで国際線の運航が認められず、国際線の利用者は関西空港もしくは羽田空港や成田空港経由での出国を余儀なくされてきました。

実際に、神戸空港への就航を表明した大韓航空やスターラックス航空等の役員は「ビジネス需要の取り込み」に期待感を示しており、神戸空港の潜在需要の大きさは多くの航空会社が認識しています。これを裏付けるように、国際化に際して神戸空港への国際線就航に名乗りを上げた航空会社は20社ほどに上ったことも明らかとなっています。

また、インバウンドの旅行客もこれまでは関西空港しか選択肢がありませんでしたが、これからは大阪北部から中四国地方へも便利な神戸空港を利用することが出来るようになります。神戸空港の国際化は、このような「伊丹空港や神戸空港から国際線を利用したい」という大きな潜在需要を可視化することになると考えられます。

伊丹・神戸の国内線シェアを勘案すると、神戸での国際線潜在需要は相当大きいと考えられる。
(神戸空港国際線以外は2019年旅客数実績)

関西空港に加えて神戸空港で国際線を飛ばす意義は?

2018年、関西空港が台風によって水没し、機能不全に陥りました。しかし、当時は神戸空港や伊丹空港で国際線が運用されておらず、CIQ(税関・出入国管理・検疫)等の諸施設が存在しないことから、両空港で関西空港の代替機能を受け持つ事が出来ませんでした。神戸空港や伊丹空港に普段から国際線が就航していないと、関西空港のバックアップを果たせないということが露呈したのです。

加えて、インバウンド需要の激増に伴い、各国航空会社は関西空港の希望する発着枠を確保できない状況が続いています。コロナ禍前に至っては、関西空港の発着枠を確保できなかった航空会社が岡山空港や中部空港を利用するなど、関西空港だけでは航空需要を捌ききれない状況となっていました。

また、神戸空港は新幹線・鉄道・高速道路網が集中する国土軸に近接しており、中四国地方を含めた広域アクセスに優れています。そのため、神戸空港の国際化により、中四国地方の航空需要の取り込みも期待されています。

このように神戸空港で国際線を運用する意義は非常に大きいのです。

神戸空港から国際線はいつ飛ぶのですか?

国際チャーター便に関しては2025年4月18日から、国際定期便に関しては2030年前後の就航が予定されています。

国際チャーター便の航空券は一般販売されますか?

「チャーター」という文言から、国際チャーター便は特定のツアー・団体旅行専用といったイメージを持たれることが多いのですが、個人手配が可能な「個札販売」を実施する航空会社が殆どです。神戸空港発着の国際チャーター便についても殆どの便で個札販売が予定されており、航空会社の公式サイトから航空券を購入することが出来ます。

国際線を飛ばすにはターミナルビルが小さすぎるのでは?

国際化に伴い、神戸空港では第2ターミナルの整備が進められています。国際チャーター便は全て第2ターミナルを発着することになります。

滑走路が短いから小型機・近距離便しか飛ばせないのでは?

神戸空港の滑走路長は2500mで、一般的な国際空港(滑走路長3000〜4000m)と比較して短いことから、「近距離便しか飛ばせないのでは?」という疑問が時々寄せられます。一般的に、長距離便等では燃料を大量に搭載し重量が重くなるため、離陸には長い滑走路長が必要となります。

しかし、昨今の機材性能の向上に伴い、一昔前と比べて必要な滑走路長は短くなっています。そのため、B787やA350等の最新機材であれば、離陸重量の制約をほぼ受ける事なく中距離〜長距離路線(米国西海岸や中東・オーストラリア等)の開設も可能となっているのです。

また同様に、「2500m滑走路では小型機しか飛ばせない」という誤解も多く見受けられます。滑走路長が短くなれば、離陸重量に制約が生じるのは事実ですが、「=大型機が離着陸できない」という訳ではありません。

神戸空港はB747(ジャンボジェット)の運用も想定して設計されているため、滑走路幅・強度は大型旅客機に耐えうる仕様となっています。極端な話をすれば、燃料搭載量が少ない近~中距離路線であれば、世界最大の旅客機であるA380も神戸空港で離着陸することが出来るのです。

羽田空港の国際線でも、一部の曜日・時間帯で2500m滑走路からの離陸を強いられている。写真はD滑走路から離陸するJAL41便 羽田発ロンドン行。(出典:flightradar24)

神戸空港は元々関西空港になる予定だったと聞いたのですが?

「関西空港の候補地として本来は神戸沖が有力視されていた」「神戸市の反対で関西空港は神戸沖に誕生しなかった」という話を聞いた人は多いのではないでしょうか?この「関西空港を蹴ったから」という断片的事実の存在により、神戸空港では国際線が長年規制されてきたのです。

しかし、実はその裏には一筋縄ではいかない理由が存在します。関西空港を巡る本当の歴史はこちらのページで解説していますので、併せてご覧ください。

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