神戸空港新ターミナル名称は「第2ターミナルビル」に決定!供用開始日やベトナム線就航も続々判明

第1ターミナルビルと第2ターミナルビルの全景(出典:神戸市資料)

神戸市は25日、神戸空港で整備が進められている新しいターミナルビルについて、正式名称を「神戸空港第2ターミナルビル」にすると発表した。「第2ターミナルビル」の名称付与に伴い、現在の既存ターミナルビルは「神戸空港第1ターミナルビル」に名称が変更される。また、新たにベトジェットによるベトナム線の国際チャーター便の就航が正式にアナウンスされた。

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正式名称は「第2ターミナルビル」に!

第2ターミナルビルの工事状況(出典:神戸市資料)

今回、「第2ターミナルビル」という名称が付された新しいターミナルビルは、国内線と国際線(国際チャーター便)の発着を想定していることに加え、将来的には現在の既存ターミナルの位置に「メインターミナル」を整備する計画となっている。そのため、これまでは整備中のターミナルについて「国際線ターミナル」などの名称は用いず、「サブターミナル」との仮称を付していた。だが、最終的にはシンプルで分かりやすい「第1」「第2」という名称でターミナルビルが区別される事となった。

また、これまで第2ターミナルビルの開業予定は春頃とアナウンスされてきたが、正式な供用開始日を2025年4月18日とすることも発表された。同日は、実質的に神戸空港の国際化初日となるため、各航空会社は4月18日の初日を狙って神戸空港の国際線へ参入する事が想定される。

ちなみに、第2ターミナルビルは既存ターミナル(第1ターミナルビル)・神戸空港駅から離れた位置に整備されており、神戸市は同ビルへのアクセスについて無料連絡バスを運行するとしている。しかしながら、この「バスでのアクセス」を前提とする方針は、市会議員や市民からも多くの批判の声が寄せられているほか、当サイトでもその杜撰さについて再三指摘してきたところである。最終的には、神戸市は連絡デッキの整備に向けて現在検討を進めているが、開業当初に連絡デッキの供用は間に合わないとみられる。

しかしながら、本日の発表では「キャノピー(屋根)が整備される」との新たな情報が判明した。これまでの計画では「バスでのアクセス」のみを前提としてきたことから、第1ターミナルビル・神戸空港駅から第2ターミナルビルまで繋がる歩道上に屋根を整備する方針は示されてこなかった。今回、示された「キャノピーの整備」が地上動線上の屋根を意味するのであれば、バスでのアクセスだけでなく、徒歩でのアクセスについても多少改善が図られることになる。

第2ターミナルビル館内イメージ(出典:神戸市資料)

新たにベトナム線の就航計画も判明!

ベトジェットの機材(出典:ベトジェット公式サイト)

第2ターミナルビルの供用開始に関するアナウンスとともに、新たな国際チャーター便の就航計画も発表された。今回発表があったのは、ベトジェットが運航するベトナム線(ホーチミン・ダナン)で、来年4月から5月にかけて運航される。当該チャーター便は、定期チャーター便のように毎日運航されるものではなく、旅行会社等が企画する単発ツアーチャーターで、ベトナムからのインバウンド向けと日本からのアウトバウンド向け双方にツアー商品が販売される。運航概要は以下の通り。

  • 運航期間 2025年4月30日(水曜)から5月4日(日曜)まで
    • アウトバウンド:神戸空港 ⇒ ダナン国際空港
    • インバウンド :タンソンニャット国際空港(ホーチミン)⇒ 神戸空港
  • 航空会社 ベトジェットエア(使用機材:A320・約170席)
  • 旅行会社 日本旅行、神戸新聞旅行社・JV Asia
  • 販売開始
    • アウトバウンド: 2024年11月28日(木曜)
    • インバウンド : 2024年12月中旬(予定)

日本からのツアーに関しては日本旅行が11月28日から販売を開始する。(ツアーパンフレット等は下記リンク参照)

神戸空港の国際チャーター便の運航計画を巡っては、大韓航空が定期チャーター便の運航を正式に発表しているほか、スターラックス航空による台湾線、フンヌエアによるモンゴル線の運航計画も明らかとなっている。また、このほかにも水面下で就航に向けた準備を進めている航空会社が複数あり、来年春に向けて今後も徐々に各社の就航計画が発表される見込みである。

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