
神戸市と関西エアポートは、2024年4月の神戸空港の利用実績を公表。同月単月の旅客数は前年同月比3%増の約26万6千人であったことが分かった。
全路線の平均搭乗率は約70%と前年並み。路線別で搭乗率が最も高かったのは下地島線で約80%、次いで羽田線が約79%、その他の路線でも茨城・長崎・鹿児島・那覇の4路線は7割を超えた。羽田線は、4月よりSKYによる深夜便が運航されていることも寄与し、旅客数は約5千人増加している。同路線の提供座席の増加数(前年比)は約7千席であったことから、増便分に対して需要がついてきており、好調な滑り出しとなっているとみられる。
航空会社別搭乗率は、スカイマークが約75%と最も高く、ソラシドエア(約73%)・エアドゥ(約59%)・全日空(約52%)・フジドリームエアラインズ(約39%)と続いた。
4月は春休み明けの閑散期にあたり、各社実績が落ち込む時期ではあるが、特にFDAが運航する地方路線は昨年実績(昨年の平均搭乗率は約53%)を大きく割り込んでいる。引き続き、便数の少なさに起因するダイヤの不便さの解消や知名度向上に向けた施策が求められている。
| 搭乗者数 | 265,730人 |
|---|---|
| 前年同月比 | 103% |
| 提供座席数 | 378,523席 |
| 平均搭乗率 | 70% |
| 発着回数 | 2,768回 (前年比-1%) |
| 航空会社別搭乗率 | |
| ANA | 53% |
| SKY | 75% |
| SNJ | 73% |
| ADO | 59% |
| FDA | 39% |
| 路線別搭乗率 | |
|---|---|
| 新千歳 | 56% |
| 青森 | 42% |
| 花巻 | 26% |
| 仙台 | 67% |
| 茨城 | 70% |
| 羽田 | 79% |
| 松本 | 44% |
| 高知 | 39% |
| 長崎 | 77% |
| 鹿児島 | 75% |
| 那覇 | 76% |
| 下地島 | 80% |
※搭乗率・前年同月比は小数点以下四捨五入
※SNJ・ADOの搭乗率実績はANAによるコードシェア分、FDAの搭乗率実績はJALによるコードシェア分を含む
※発着回数は関西エアポート発表資料、それ以外のデータは神戸市港湾局空港調整課発表資料より
