海底トンネル?神戸―関空のアクセス改善策とは

費用対効果には疑問符?関空リニア構想

 兵庫県は神戸空港と関西空港をつなぐ海底トンネルを建設し、リニアモーターカーを走らせる構想を持っており、井戸兵庫県知事は、「神戸空港は、(関空の国際線と)国内の乗り継ぎ機能をもつ空港としての役割がある。(関空と結ぶ)トンネルを掘ったらいい。二十キロしかない。」などと海底連絡トンネルの構想を3空港シンポジウムなどで言及している。実際に神戸-関西空港間にリニアが建設されれば、関西空港-神戸空港を短時間で移動することができるようになり、今後も現状の内際分離運用が続いたとしても内際の乗り継ぎ利便性は遥かに向上する。ただ、総事業費が7000億円以上となる見込みで、費用対効果の面での十分な検討が必要だろう。

 また、2010年には兵庫地域政策研究機構が大阪湾国際空港案を提言した。概要は神戸-関空間に海底トンネルを建設、リニアモーター方式の地下鉄を通し神戸空港と関空を約15分で連携させ大阪湾国際空港として一体運用するというものだ。総工費は5200億円。

ベイシャトルの利便性改善策

神戸―関空間を約30分で結ぶベイシャトル
関西空港側においてはターミナルまで連絡バスの利用が不可欠

神戸空港の開港に合わせて開業した神戸―関空ベイシャトルは、当初は需要予測を大きく下回り、神戸空港の開港前に赤字が膨らみ廃止されたK-JETの二の舞とならないか心配されていた。しかし、その後の国内外の旅行会社へのPR活動や駐車場の無料化などが功を奏し、乗客数は増加傾向にあり、2009年度からは黒字を確保できるまでになった。2011年度からは補助金なしの経営に向けて運賃改定を行っている。しかし、前身のK-JETが抱えていた累積債務を返済できるまでの財務状況には至っておらず、神戸市が立ち上げた外部委員会の提言をもとに、2012年2月民事再生法を適用し、累積債務を解消した。

利用客が増加する今、以前兵庫県が提案していたベイシャトルの旅客ターミナルへの直付け案を改めて検討するべきではないだろうか?エアロプラザ北側に新フェリーターミナルを設置、エアロプラザと直結することで、連絡バスの利用が不要となり利便性は大きく向上する。関西空港の貧弱な海上アクセスの利便性向上をどれだけ真剣に考えるか、関西エアポートの本気度が問われている。

最近では、神戸と関空を結ぶベイシャトルとリムジンバスの市場シェアが4対6にまで接近しているというデータも出ており、今後一層の利用拡大が望まれる。これからは広域からの集客を目指し、四国・中国方面からの関西空港利用者へも駐車場無料サービスをPRするなど、関空へのアクセス手段として更なる定着を期待したい。

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