
神戸市と関西エアポートは、2024年5月の神戸空港の利用実績を公表。同月単月の旅客数は前年同月比4%増の約29万6千人であったことが分かった。5月は月末にヒラタ学園の訓練機が胴体着陸し、神戸発着の計38便が欠航するなど大きな影響が出たが、前年比増の実績で着地した。
全路線の平均搭乗率は約77%、路線別で搭乗率が最も高かったのは鹿児島線で約85%であった。FDAが運航する地方路線を除き、各路線とも搭乗率は7割以上を記録している。昨月に引き続き、羽田線ではSKYによる深夜便が運航され、提供座席は大きく増加しているが、搭乗率は前年比約2ポイント増加。旅客数も前年比約9%増加しており、夜間帯の移動需要を確実に取り込んでいる。
航空会社別搭乗率は、スカイマークが約81%と最も高く、ソラシドエア(約71%)・エアドゥ(約69%)・全日空(約64%)・フジドリームエアラインズ(約51%)と続いた。昨月に引き続き、FDAが運航する地方路線は昨年実績(昨年の平均搭乗率は約66%)を大きく割り込んでおり、需要の伸び悩みが深刻である。引き続き需要喚起に向けた取り組みが求められている。
搭乗者数 | 295,837人 |
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前年同月比 | 104% |
提供座席数 | 385,304席 |
平均搭乗率 | 77% |
発着回数 | 2,898回 (前年比+2%) |
航空会社別搭乗率 | |
ANA | 64% |
SKY | 81% |
SNJ | 71% |
ADO | 69% |
FDA | 51% |
路線別搭乗率 | |
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新千歳 | 71% |
青森 | 53% |
花巻 | 42% |
仙台 | 74% |
茨城 | 74% |
羽田 | 84% |
松本 | 55% |
高知 | 48% |
長崎 | 81% |
鹿児島 | 85% |
那覇 | 77% |
下地島 | 82% |
※搭乗率・前年同月比は小数点以下四捨五入
※SNJ・ADOの搭乗率実績はANAによるコードシェア分、FDAの搭乗率実績はJALによるコードシェア分を含む
※発着回数は関西エアポート発表資料、それ以外のデータは神戸市港湾局空港調整課発表資料より