J-AIRの機材が14日、神戸空港へ初めて飛来したことが分かった。JALグループは経営破綻を機に神戸から姿を消しており、今回J-AIRが神戸空港へ飛来した背景に憶測が飛び交っている。
J-AIRは日本航空のグループ会社で、伊丹空港を拠点に地方路線を運航している。今回、神戸空港へ飛来したのは、同社が運航するエンブラエル機(E-170)で、15時過ぎに神戸空港へ到着。その後、エプロンにてボーディングブリッジやベルトローダー※等の取付作業が行われた模様で、伊丹空港へと再びフェリー(回送)として運航されている。
※受託手荷物や航空貨物等を飛行機に搭載する際に使用される車両のこと
今回、PBBやGSE車両の取付作業が行われ、機材と空港設備との整合性等を確認したとみられることから、今後同社が神戸空港での運航便を計画している可能性が考えられる。特に、神戸空港ではJ-AIRと同じE-170を運航するフジドリームエアラインズが地上ハンドリング体制を整え、同社の運航便にはJALがコードシェアを実施。JALグループが神戸空港へ再参入するためのハードルは以前よりも下がっている。
神戸空港では、2025年のサブターミナル開業を機に、国内線発着枠が80便(40往復)から120便(60往復)に拡大される予定である。今回の飛来が単発的なチャーター運航や代替飛行場の選定に備えた準備であるのか、定期便の運航に備えた準備であるのかは定かではないが、国内線発着枠の拡大後にJALグループが神戸空港への再参入を計画している可能性は十分考えられる。今後の続報に期待したい。
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