関西エアポート神戸は、7月10日より「神戸洋食キッチン」が「ロイヤルホスト」としてリニューアルオープンすると発表した。
「神戸洋食キッチン」は神戸空港開港当初から営業している洋食レストランで、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」等を運営するロイヤルホールディングスによって運営されている。そのため、これまでも同店では「ロイヤルホスト」に近いメニューが提供されてきた。今回のリニューアルにより、名実ともに「ロイヤルホスト」へと生まれ変わることになる。
今回のリニューアルに伴い、「神戸洋食キッチン」は6月18日〜7月9日の期間に休業となる。この期間中、空港内のレストランは「たもん庵（うどん店）」のみとなるため、空港利用者は注意が必要である。（軽食等のみを提供する飲食テナントを除く。2階のファミリーマートや3階のテイクアウト専門店、屋外のキッチンカー等で飲食物の確保自体は可能である。）
神戸空港は昨年度の旅客数が過去最高を記録する一方、空港内のテナント数は過去最低の状況が続いている。民営化後は商業機能が充実することが一般的であるが、神戸空港は民営化後に真逆の道を辿っているのが現状なのだ。特に、飲食店の少なさは神戸空港と同程度の旅客数を誇る仙台空港や熊本空港等と比較してもその差が歴然としている。（神戸：5店舗、仙台：11店舗、熊本：13店舗 ※2024年5月時点、お土産物を主に扱う店舗を除いた飲食テナント数）
飲食店がここまで減少している原因が関西エアポート社の経営手腕にあるのか、はたまた神戸空港のターミナルビルの設計（余裕のないビル内の空き床、無駄のない旅客動線など）自体に問題があるのか、今後の改善のためにも原因を良く見極めなければならない。
現在、神戸空港ではサブターミナルの整備が進んでおり、来年からは国際線の受け入れが始まることになる。日本の玄関口として恥じることのないよう、ターミナルビル内の賑わい創出には今後一層の注力が必要である。
