神戸空港サブターミナル、最新の完成イメージが公開!天井高10m以上のロビー空間が誕生

神戸空港サブターミナル外観イメージ(出典:神戸市資料)

神戸市は神戸空港で整備が進められているサブターミナルビルについて、最新の完成イメージを公開した。最新の完成イメージでは、当初入札事業者から示されていた当初の整備案よりも天井高が引き上げられるなど洗練された絵姿となっている。

今月開かれている神戸市会では、サブターミナルの整備事業費や同ターミナルに導入予定のスマートレーン・ボディスキャナー等の保安検査機器の導入に係る予算審議が進められている。来年の開業に向け、サブターミナルの整備は間もなく本格化を迎える。

目次

サブターミナルビル(仮称)施設概要

構造/階数鉄骨造/地上2階
延床面積18434.84 ㎡
建築面積14436.3 ㎡
敷地面積24480 ㎡
設計株式会社梓設計
施工竹中工務店・
湊建設工業・
TC神鋼不動産建設特定建設工事共同企業体
代表:株式会社竹中工務店神戸支店
着工2024/2/15
完成2025/3/31(予定)
サブターミナル館内図はコチラ

規模・事業費は膨らむも洗練されたターミナルに

サブターミナルでは最新のスマートレーンやインラインスクリーニングが導入される
(出典:神戸市資料)

サブターミナルの整備計画を巡っては、既存ターミナルから離れた立地やバスボーディングを前提とした計画に市民や市会議員から見直しを求める声が続出。このような声を受け、神戸市はサブターミナルの整備計画の見直しを行っていた。

そして先月、神戸市はサブターミナル整備基本計画の改定案を発表。市民意見の公募等を経て、最終的なサブターミナル計画が策定された。この改定案では、バスボーディングやサブターミナルと既存ターミナルをバスで連絡するといった前提は維持するとされたものの、サブターミナルの整備位置をより既存ターミナルに近い位置へ変更。さらにターミナルビルの延床面積を拡大し、将来的な増築にも備えた設計とすることが示されている。

新たに示されたサブターミナルビルの外観・内観イメージは以下の通り。

最新の外観・内観イメージ

ビル外観

最新のイメージ(出典:神戸市資料)
旧イメージ(出典:神戸市資料)

外観イメージに関しては、当初示されていたイメージからボリュームアップした外観となっている。

ターミナルビルの階層は、当初計画から2階建てとされていたが、2階部分は主に展望デッキや機械室・事務所として利用されることとなっていたため、実質的には平屋建てに近い計画となっていた。今回の見直しでは、2階部分の階高を大きく確保し、将来的なターミナルビルの増築・搭乗待合室・ボーディングブリッジの整備等に備えることとなった。

また、ターミナルビルの上方角には ”KOBE INTERNATIONAL TERMINAL” のサインが描かれているが、サブターミナルでは国内線も受け入れが予定されており、現時点ではサブターミナルの名称が「国際線ターミナル」となるかは定かではない。

サブターミナルは将来的な拡張に対応できる設計となっている
(出典:神戸市資料)

出発・到着ロビー

最新のイメージ(出典:神戸市資料)
最新のイメージ(出典:神戸市資料)
旧イメージ(出典:神戸市資料)

出発・到着ロビーに関しては、2階まで吹き抜けの大空間を計画。また、ロビー東面・北面は大きなガラス窓で構成し、ターミナルビル内へ大きく光を取り込める設計となっている。

当初の計画では、1階フロアのみで6m程度の天井高を確保するとしていたが、今回の見直しによって2階分の吹き抜け空間が整備される。これにより天井高は10m以上となり、国際空港らしい開放的なロビー空間が誕生することになる。

ただ、事業費抑制の観点等から、ロビー全体は無柱空間とはなっておらず、約12m間隔で柱が立つことになる。

展望デッキ

旧イメージ(出典:神戸市資料)

展望デッキに関しては、当初示されていたイメージから変更は加えられていない。

当初の計画からサブターミナルの展望デッキは北向きに整備される事になっているため、駐機場や滑走路を展望デッキから見ることは出来ない。そのため、サブターミナルの展望デッキは、飛行機の離着陸ではなく神戸市街の眺望のみが楽しめる施設となる見込みだ。

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