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【下地島線就航】神戸空港、2020年冬ダイヤ各社概ね出揃う 発着枠は引き続き逼迫

19日、スカイマークが神戸ー下地島(宮古島)線の新規就航と冬ダイヤを発表し、神戸空港に就航する全日空以外の航空各社2020年冬ダイヤが出揃った。

新型コロナウイルスの影響で、スカイマークのみが夏ダイヤよりも運航予定便数を減らしているが、各社とも追加減便となる可能性があるため、発表ダイヤ通りの便数が運航されるかは依然流動的な状況である。しかしながら、各社発表ダイヤにおいて神戸発着便数は36往復便となる見込みで、依然として発着枠上限(1日40往復便)に迫っており、更なる規制緩和が待たれる。

神戸発着2020年冬ダイヤ

スカイマーク

昨年より取り沙汰されていた神戸ー下地島(宮古島)線の新規就航が正式発表され、スカイマークの神戸発着路線は下記8路線23往復の運航が予定されている。新型コロナウイルスの影響による需給調整のため、新千歳・羽田線の深夜便が減便となるなど、運航便数は夏ダイヤに比べ計4往復減となっている。

  • 新千歳線(1日3往復)
  • 仙台線(1日2往復)
  • 茨城線(1日2往復)
  • 羽田線(1日7往復)
  • 長崎線(1日3往復)
  • 鹿児島線(1日2往復)
  • 那覇線(1日3往復)
  • 下地島線(1日1往復)

神戸ー下地島線と同時に開設が予定されている羽田ー下地島線は、羽田空港政策コンテスト枠のトライアル運航に当たるため、下地島発着路線が今後も継続運航となるかは今後の実績次第と言えるだろう。

羽田空港の政策コンテスト枠については以下の記事を参考にされたい。

全日空

全日空の神戸発着路線は、下記2路線3往復の運航となる見込み。(8月19日現在、2020年の冬ダイヤはプレスリリースされていない。)

  • 羽田線(1日2往復)
  • 新千歳線(1日1往復)

なお、全日空はソラシドエア・エアドゥと共同運航を行っており、両社の共同運航便を合わせると3路線8往復が全日空便として発売される予定である。

ソラシドエア

ソラシドエアの神戸発着路線は、下記1路線3往復の運航が予定されている。運航時間帯も夏ダイヤと比較して大きな変更はない。

  • 那覇線(1日3往復)

エアドゥ

エアドゥの神戸発着路線は、下記1路線2往復の運航が予定されている。運航時間帯も夏ダイヤと比較して大きな変更はない。

  • 新千歳線(1日2往復)

フジドリームエアラインズ

フジドリームエアラインズの神戸発着路線は、下記4路線5往復の運航が予定されている。就航から1年も経たないうちに新型コロナウイルスによる影響を受け、また知名度不足も相まって搭乗率は伸び悩んでいるが、夏ダイヤと同規模での運航を維持する予定である。

  • 青森線(1日1往復)
  • 松本線(1日1往復)
  • 出雲線(1日1往復)
  • 高知線(1日2往復)

ずれ込む3空港懇 夏開催となるか

2020年春の開催を予定していた関西3空港懇談会であるが、新型コロナウイルスの影響を受け、開催が延期されている。特に今後のインバウンド需要に関する情報収集や、事務局レベルでの調整に時間を要していると見られ、今夏に開催できるかも不透明な状況である。

前回2019年の3空港懇では、神戸空港の国際化が2025年頃までの中期目標として結論付けられており、2020年春の3空港懇においても引き続き神戸空港の国際化に向けた議論が進む予定であった。しかしながら、新型コロナウイルスによる影響で、関西空港の稼ぎ頭であった国際線がほぼ消滅するなど、運営会社の関西エアポートを取り巻く状況が大きく変わりつつある。関西経済連合会をはじめ、経済界は引き続き神戸空港の2025年までの国際化を求めていくとしているが、新型コロナウイルスの終息は見えず、神戸空港国際化の議論も余談を許さない。

だが、国際線に活路を見出だせないという事の裏を返せば、国内線で発着枠が埋まっている伊丹・神戸の積極活用は避けて通れないという事でもある。関西エアポートの山谷社長は直近の新聞報道で、伊丹・神戸の運用時間延長に前向きな姿勢を示しており、次回の3空港懇では神戸空港の更なる運用規制緩和を期待したい。

関経連は2025年までの神戸空港国際化という方針を崩していない
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