関西経済連合会は11日、第11回関西3空港懇談会を今月13日の16時から開催すると発表した。
同懇談会は、関西3空港の運用方針を話し合うために設けられ、これまでに計10回開催されている。
2019年に開催された9回目の懇談会では「神戸空港の国際化」方針が初めて合意された。しかしながら、前回の懇談会(2020年11月)では、新型コロナウイルスの影響により関西空港の需要が大幅に落ち込んでいることから、「関西空港の発着能力強化」の方針を確認するに留まっていた。
11回目となる今回の懇談会では、3年後の大阪関西万博に向けて、神戸空港の国際化を具体的なスケジュールに乗せる必要があることから、神戸空港の国際化方針について改めて確認が行われるものとみられる。
神戸空港の国際化については、神戸政財界や関西経済連合会の松本会長からも引き続き大きな期待が寄せられているほか、関西エアポートの山谷社長も直近の決算会見で「(神戸空港の国際化方針を)修正するつもりはない」と発言しており、具体的な国際化のスケジュールが大阪関西万博に間に合うかが注目される。
第11回関西3空港懇談会 概要
日時:令和4年1月13日 16時~17時30分
(懇談会後の18時から関西経済連合会の松本氏と関西エアポートの山谷氏が記者会見予定)
場所:帝国ホテル(大阪市)
参加機関:国土交通省航空局、国土交通省大阪航空局、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、大阪市、堺市、神戸市、大阪商工会議所、神戸商工会議所、関西エアポート(株)、新関西国際空港(株)、(公社)関西経済連合会
神戸空港の開港を機に、3空港(関西・大阪・神戸)の在り方を議論する場として設けられたもので、関経連会長をはじめ、3空港の地元自治体である大阪府知事・大阪市長・兵庫県知事・神戸市長などがメンバーに名を連ねている。神戸・伊丹の運用規制の緩和は、この懇談会での合意が必要とされているが、未だに堺市・和歌山県が神戸・伊丹の運用規制緩和には慎重な姿勢を示しており、規制緩和の議論は殆ど進んでいない。