今月から、神戸空港では1日の運航便数が40往復便となり、発着枠上限での運航が始まっている。
神戸空港において運航便数最多となるのは羽田線でANA・SKYあわせて9往復、次いで那覇線がSKY・SNJあわせて8往復。SKYの羽田線はサマーダイヤから6往復に減便されていたが、同社は先月下旬に追加臨時便の運航を発表し、7月は1日7往復での運航とした。また、同社の那覇線は7月~9月にかけての繁忙期のみ1日5往復で運航する。(繁忙期以外は1日4往復)
7月~9月にかけての各社臨時便
・SKY羽田線 1日1往復増便(7月1日~31日)
・FDA青森線 1日1往復増便(8月1日~28日)
※サマーダイヤの運航便数一覧はコチラをご覧ください。
神戸空港の発着枠を巡っては、2019年に開催された関西3空港懇談会において、1日10往復を増枠することで合意。SKYの増便とFDAの新規就航などにより、2020年発表ベースの運航ダイヤでは1日40往復の運航が計画されていたが、新型コロナウイルスの影響によって減便ダイヤが続いてきた。
だが、ここ最近では感染者数の減少と経済再開の舵取りもあり、航空需要は徐々に回復。各社の減便幅も大きく縮小していた。また、神戸空港では追加臨時便の運航も決まり、7月~8月にかけては一部の日を除いて発着枠上限の1日40往復便が運航されることとなった。
運航便数が過去最多となり、神戸空港ではようやく運用規制緩和の効果が最大限発揮されたと言えるだろう。だが、依然として航空需要の完全回復には至っておらず、搭乗率はコロナ禍前を下回る状況が続く。官民連携した需要喚起の取り組みに加え、更なる発着枠拡大に向けた国への働きかけが求められている。
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