神戸市は10日、令和5年度の当初予算案を発表した。ポストコロナを見据え、都心再整備や神戸空港のインフラ整備等に重点配分した予算案となっている。
神戸空港関連としては、128億3,700万円(うち4年度2月補正3億3,000万円)が配分され、サブターミナルの整備やアクセス強化等を計画している。空港関連の予算項目は以下の通り。
これまで報道されているサブターミナルビルの整備や駐機場の拡張等が本格的に進められるほか、来年度は空港島全体の将来ビジョンの見直し・計画策定が予定されている。
具体的には、島内道路の整備や神戸空港旅客ターミナルビルと海上アクセスターミナルビルを結ぶ歩行者デッキの整備検討等が盛り込まれた。このほか、神戸市は市会委員会等で、空港島への商業施設・宿泊施設の誘致についても示唆しており、空港島全体の賑わい創出にも期待が高まっている。
また、空港へのアクセス強化施策としては、従来から進められている連絡橋の拡幅・生田川右岸線の強化等に加え、南北アクセスの強化・広域ネットワーク強化にかかる調査等に新規で予算が組まれている。神戸空港の国際化にあたっては、広域からの集客・広域への送客がこれまで以上に求められるため、リムジンバス網の充実や新線アクセスの実現可能性について本格的な検討が必要である。