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【令和5年度予算】神戸空港の国際化に向けた基盤整備を加速!空港島の将来ビジョンも見直しへ

神戸空港旅客ターミナルと海上アクセスターミナルを結ぶ連絡通路整備に向けた検討も進む(出典:神戸市資料)

神戸市は10日、令和5年度の当初予算案を発表した。ポストコロナを見据え、都心再整備や神戸空港のインフラ整備等に重点配分した予算案となっている。

神戸空港関連としては、128億3,700万円(うち4年度2月補正3億3,000万円)が配分され、サブターミナルの整備やアクセス強化等を計画している。空港関連の予算項目は以下の通り。

神戸市令和5年当初予算案(空港関連)

●空港の需要拡大に向けた調査《10,000千円》
・新たな施策検討に向けた基礎調査

●空港の機能強化《9,686,000千円》
・神戸空港島将来ビジョン策定
・空港基本施設整備(エプロン西側拡張:R5年度工事着手、R6年度完了予定)
・サブターミナル整備(R5年度設計・工事着手、R6年度完了予定)
・駐車場・構内道路整備(R5年度設計・工事着手、R6年度完了予定)
・神戸空港の機能拡張に合わせた周辺計画道路整備(R5年度設計・工事)
・神戸空港と海上アクセスターミナル間の歩行者デッキ整備に向けた検討

●交通アクセスの強化《1,142,000千円》
・新神戸トンネル南伸部の事業化に向けた検討
・京橋ランプ周辺道路のあり方検討
・生田川右岸線の機能強化(車線数の増加:片側直進2車線→3車線化工事)
・朝ラッシュ時におけるポートライナーの混雑緩和に向けたバスによる輸送力補完
・南北軸のアクセス強化検討
・新交通三宮駅のホーム拡張(R5年度設計、R6年度工事着手、R9年度供用開始予定)
・広域ネットワーク強化にかかる調査
・空飛ぶクルマの社会実装に向けた実証事業等への支援
・神戸空港連絡橋4車線化

●観光需要・ビジネス需要の創出(一部再掲)《1,998,933千円(うち4年度2月補正 330,000千円)
・新港第1・第2突堤間の水域活用の推進(防波堤・親水エリア整備等)
・夜間景観の魅力向上(ライトアップ照明整備、民間事業者等への支援)
・分散型花火・イルミネーションイベントの開催
・空港島からの海上航路誘客ルートの検討(神戸空港~須磨・都心ウォーターフロント等)
・フライ&クルーズの推進
・神戸空港国際化を見据えたインバウンドプロモーションの実施
・大阪・関西万博に向けた関西観光本部と連携した誘客
・夜市の定期開催・インバウンド向け夜型コンテンツの造成
・兵庫デスティネーションキャンペーン

これまで報道されているサブターミナルビルの整備や駐機場の拡張等が本格的に進められるほか、来年度は空港島全体の将来ビジョンの見直し・計画策定が予定されている。

具体的には、島内道路の整備や神戸空港旅客ターミナルビルと海上アクセスターミナルビルを結ぶ歩行者デッキの整備検討等が盛り込まれた。このほか、神戸市は市会委員会等で、空港島への商業施設・宿泊施設の誘致についても示唆しており、空港島全体の賑わい創出にも期待が高まっている。

また、空港へのアクセス強化施策としては、従来から進められている連絡橋の拡幅・生田川右岸線の強化等に加え、南北アクセスの強化・広域ネットワーク強化にかかる調査等に新規で予算が組まれている。神戸空港の国際化にあたっては、広域からの集客・広域への送客がこれまで以上に求められるため、リムジンバス網の充実や新線アクセスの実現可能性について本格的な検討が必要である。

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