関西エアポート中間決算、初の赤字

関西・伊丹・神戸の3空港を運営する関西エアポートは2020年9月の中間決算を発表した。

新型コロナウイルスによる航空需要の落ち込みを受けて、同社の中間決算としては初の赤字となっている。

2020年度 中間連結決算 新型コロナウイルスの影響により、大幅な減収・減益
(関西エアポートプレスリリース)

関西エアポート株式会社は、2020年4月から2020年9月までの第6期会計年度中間連結決算において、営業収益は266億円、営業損益は225億円の損失、経常損益は260億円の損失、中間純損益は178億円の損失を計上しました。

目次

純損失178億円、国際線の打撃大きく…

関西エアポートの2019年9月中間決算は以下の通り。

営業収益266億円(1,198億円)
 航空系 95億円(493億円)
 非航空系 171億円(705億円)
 外部費用284億円(635億円)
EBITDA▲18億円(563億円)
 減価償却費206億円(202億円)
営業損益225億円(営業利益362億円)
経常損益260億円(経常利益308億円)
中間純損益178億円(純利益255億円)
2020年9月中間決算(カッコ内は2019年9月中間決算)

関西空港において稼ぎ頭であった国際線需要がほぼ消滅したことから、営業収益は前年同期比78%減となる266億円に大きく落ち込んだ。

実質的な営業収支を表すEBITDAも18億円の赤字となり、純損益は178億円と大幅な赤字を計上している。

収益の柱となっていた非航空系収入も大きく落ち込む(出典:関西エアポート中間決算資料)

関西エアポートは、関西空港・伊丹空港の単体の収支は明らかにしていない。

しかしながら、関西空港は施設規模が非常に大きく、また伊丹・神戸に比べて総旅客数の落ち込みが顕著であることから、維持管理だけで大幅な資金流出が続いている可能性が高い。

現在は伊丹空港の国内線需要による利益で、関西空港の赤字を補填する構図となっている事が伺えるが、それでもEBITDAは赤字となっており、国際線需要が回復しない限り厳しい状況が続くとみられる。

また、同社は防災対策など将来投資は予定通り行うとしているが、国際線需要の低迷が続けば投資計画の見直しも避けられず、早期の国際線需要回復が待たれる状況である。

関西3空港の旅客数推移(出典:関西エアポート中間決算資料)

神戸空港はEBITDA黒字、純損益は1億円の赤字

関西エアポートの子会社である関西エアポート神戸についても連結決算が発表された。

国内線旅客数の大幅な落ち込みを受け、同社の中間決算も営業収益は8億円(前年同期14億円)、純損益は1億円の赤字(前年同期は2億円の黒字)と落ち込んだ。

しかしながら、神戸空港においては非航空収入の比率も低く、国際線需要の影響を殆ど受けていない事から、実質的な営業収支を表すEBITDAは2億円の黒字を確保した。

連結決算の推移(出典:関西エアポート中間決算資料)

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