神姫バスは5日、春のダイヤ改正について発表。4月1日から神戸空港発着便が大幅に拡充されることが分かった。同社が発表したダイヤ改正内容のうち、神戸空港関連のバス運行路線・便数は以下の通り。
神戸空港関連の運行路線(神姫バス)
※新神戸・三宮~神戸空港線を除く、兵庫県内各地~神戸空港間の中長距離・観光路線バスの運行便数
※共同運行各社の運行便も含む
▶春のダイヤ改正について(神姫バス)
▶神戸~淡路島線(洲本・西浦・福良線)のダイヤ改正について(神姫バス)
今回、拡充される神戸空港発着便は、既存路線の一部を三宮・新神戸から神戸空港へと延伸する形で運行。淡路島や神戸三田プレミアムアウトレット、有馬温泉、三田市方面と神戸空港を結ぶ運行便が大幅に拡充・新設され、特に平日の運行便数は改正前と比べて3倍もの規模となる。(改正前:12便、改正後:36便)
過去の記事でも触れているが、神戸空港へのアクセスは多頻度運行されているポートライナーの独壇場となっているのが現状である。しかし、昨年9月には大阪駅行きのリムジンバスが開設されるなど、来年の神戸空港国際化に向けて徐々にバス路線網は拡大しつつあり、今回の路線拡充も国際化を見据えた動きと考えられる。
今回拡充されるバス路線が新設ではなく既存路線の延伸であることからも分かるように、1日80便の国内線に制限された現状では、空港から各地へと向かうリムジンバスの利用者は限定的である。しかし、今後神戸空港は段階的な国際化を経て、旅客数は倍以上に膨らむと想定されており、リムジンバス路線の開設に係るハードルは徐々に下がることが見込まれる。
各地へと直行出来るリムジンバスは、大きな荷物を抱え、土地勘の無い海外旅行客にとっては大きな魅力である。来年予定されている国内線発着枠の増枠と国際化をリムジンバスの利用促進に繋げ、バス路線網の更なる拡充という好循環に乗せることが出来るか、多くの関係者が注目している。