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神戸空港初のランプバスは熊本空港から調達!?羽田・成田仕様のランプバスが神戸空港へ

【追記】読者の方より、神戸空港では過去にランプバスが運用されており、ランプバスの導入は初めてではないとのご指摘を頂きました。
遡ると、開港当初に運航されていたANAのDHC-8型機のハンドリングで、ANAのランプバスが運行されておりました。一方、空港会社としてのランプバス導入は初めてであることから、文面の訂正は致しません。誤解を招く表現となりましたこと、謹んでお詫び致します。

成田空港で運用されているランプバス

来年の国際化に向けて駐機場やターミナルビルの整備が進む神戸空港。その神戸空港に現在、熊本のマスコットキャラクター『くまモン』のステッカーが貼られたバスが停め置かれている。(バスが停められているのは、貨物ターミナル東側の臨時駐車場が開設されるエリアで、北側の一般道路や飛行機の機窓からもその姿を確認できる。)

これは、神戸空港で来年予定されている国際線の運用に備えて調達されたランプバスで、昨年度末に神戸空港へ輸送された。そのバスに『くまモン』が描かれているのは、これまで熊本で活躍していたからに他ならない。実はこのバス、直近まで熊本空港で稼働していたのだ。

熊本空港では、2021年から2023年にかけてターミナルビルの建て替えが行われており、期間中は仮設ビルでの運用を余儀なくされてきた。この期間中に活躍していたのがこのランプバスである。新ターミナルビルの完成後、ランプバスは熊本空港から姿を消していた。

このランプバスを引き取ることにしたのが神戸市である。昨年12月、神戸市は熊本空港でランプバスを運行していた九州産交バスのグループ会社(九州産交オートサービス)から随意契約でランプバスを購入したのだ。(購入総額は約938万円。台数は明らかにされていないが、少なくとも7台が神戸空港へ停め置かれている。)

神戸空港では、来年から国際線の受け入れが開始される予定で、その運用は全てバスハンドリングとなる予定である。そのため、神戸空港では初めてランプバスが導入されることになっていた。ランプバスの導入経費を引き下げたい神戸市にとっては、「渡りに船」の状況であったのだ。

ランプバスは、オープンスポットにある航空機へ乗客が搭乗する際に利用されるバスで、通常の路線バスに使用されるサイズから、100人以上が乗車可能な特大サイズのものまで様々な種類が存在する。特に、規格外の特大サイズのバスに関しては車両価格も高額で、新車導入には多額の経費が掛かる。また反対に、特殊な車両であるが故に中古売却が難しく、売却先を探していた九州産交にとっても好都合であったとみられ、win-winな取り引きとなった模様である。

ちなみに、実際にバスを見かけた方は車体のカラーリングでお気づきになると思うが、実はこのバスは熊本空港で運用される前に羽田空港・成田空港で活躍していたランプバスである。羽田空港・成田空港でランプバスを運行する東京空港交通が、熊本空港のターミナルビル建て替えに際し、同空港へと譲渡していた車両なのだ。

今後このカラーリングが変更されるのか、またランプバスの運行会社がどこになるのか等、不明な点も多い。来年には神戸らしいカラーリングとなり運用が開始されることを期待したい。

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