神戸市は15日、ハーバーハイウェイのETC導入に伴う料金改定案を公開した。改定案によると、ETCゲートの運用開始は2024年4月1日を予定しており、通行料金の値上げや回数券の廃止・二輪車の有料化などを順次行う予定という。
市会委員会資料で示されたハーバーハイウェイの料金改定・制度改正案は以下の通り。改定案では、通行料金の値上げ・二輪車の有料化が予定される一方、港湾事業者向け減免制度の継続や摩耶大橋の無料化など事業者への負担軽減策も盛り込まれている。
ハーバーハイウェイでは、これまで現金もしくは回数券支払い限定の状況が続いてきたため、交通量の多い朝夕は料金所での渋滞が常態化していた。また、20時~8時の深夜時間帯は摩耶ランプ出入口の料金所が無人となり、通行料金の適正徴収が出来ていない事も近年問題視され、このたびETC化が進められることとなった。
神戸市は2022年1月頃からETC施設の設置工事を進めており、工事完了は今年の秋頃を予定している。
ハーバーハイウェイは、港湾幹線道路としての役割だけでなく、阪神高速神戸線と阪神湾岸線のバイパス道路としての役割も担っている。今後、大阪湾岸道路西伸部の開業が控えていることから、ハーバーハイウェイの渋滞は将来的にはある程度解消されると考えられるが、利用者の利便性という点ではETC化に大きな期待が寄せられている。