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神戸空港島へのプライベートジェット受入施設整備事業者の公募を開始!国内唯一の拠点となるか!?

【9/8 追記】神戸市は7日、公募の審査結果について該当者無しと発表した。
今回の公募には、多くの事業者から関心が寄せられていたものの、2025年の万博までの操業開始という前提条件や、2025年時点でのCIQの対応状況が不透明である点、深夜早朝の運用が制限される点等について事業者から懸念の声が上がっていた。

プライベートジェット受け入れ施設の整備予定地

神戸市は13日、神戸空港島へのプライベートジェット受け入れ施設を整備する事業者の公募を開始した。今後、事業者からの応募を受け付け、今年9月以降に覚書の締結と土地の引き渡しを行う予定である。公募内容は以下の通り。

神戸空港島のプライベートジェット関連事業者の公募

1.対象事業者
国内外のプライベートジェットの受入のための駐機施設、格納庫及び旅客施設等を整備・運営し、運航支援や機体の整備・保管等のサービスの提供を一体的に行う事業者。

2.契約条件
・事業用定期借地権設定契約
・期間:10年以上50年未満
・面積:最大30,000㎡(最低申込面積20,000㎡以上)
・2025年3月末からプライベートジェットの受入対応を行うこと。施設の建設は、土地の引渡しの日から2年以内に着手すること。

3.賃貸料
月額500円/㎡
ただし、一定の利用制限を伴うエリアは、月額150円/㎡

4.優先交渉権者の決定
学識経験者等で構成する選定委員会が審査を行い、その結果を基に優先交渉権者を決定する。

5.公募スケジュール

公募のしおり配布2023年6月13日(火曜日)~6月29日(木曜日)
現地見学会申込:2023年6月16日(金曜日)17時まで
見学会:2023年6月20日(火曜日)
質問受付・回答受付:2023年6月21日(水曜日)17時まで
回答:2023年6月27日(火曜日)(予定)
応募登録の受付期間2023年6月27日(火曜日)~6月29日(木曜日)
対話実施期間2023年7月10日(月曜日)~7月11日(火曜日)(予定)
対話結果の概要の公表2023年7月19日(水曜日)(予定)
事業計画提案の受付期間2023年7月19日(水曜日)~8月8日(火曜日)
応募内容審査2023年8月上旬~8月下旬(予定)
優先交渉権者の決定及び通知2023年8月下旬~9月上旬(予定)
覚書の締結2023年9月上旬~9月中旬(予定)
事業用定期借地権設定契約の締結2023年10月以降(予定)

神戸市は昨年、神戸空港でのプライベートジェット受入推進に関するサウンディング調査を実施していた。この調査には、複数の事業者からプライベートジェット受入施設の整備に前向きな意見が寄せられており、今回の公募もサウンディング調査に寄せられた意見を反映した内容となっている。

これまでも神戸空港ではプライベートジェットの受け入れを行っているが、CIQが臨時対応となっているために運航上の制約が多く、運航実績は伸び悩みが続いていた。だが、今後の国際化に伴ってCIQ体制の拡充が進むことから、この運航上の制約は徐々に解消するとみられ、今回の公募を進める上で大きな追い風となる。(第12回関西3空港懇談会での取りまとめでは、神戸空港においてプライベートジェットの受け入れを一層推進することが明記されている。)

プライベートジェットの受け入れは羽田や成田など主要空港をはじめ、静岡などの地方空港でも進んでいる。しかし、殆どの空港では機体の停留期間等に一定の制約があるほか、専用の駐機場・機体整備・運航支援等を一体的に提供している事業者は国内では存在しない。

そのため、今後神戸空港においてプライベートジェットの保管・整備・運航支援等を一体的に担う受け入れ施設が整備されれば、日本におけるビジネス・VIPの受け入れ拠点を担う可能性も秘めていると言えるだろう。

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