
スターラックス航空が神戸と台湾の高雄を結ぶ便を2027年1月に就航させることが分かった。現時点で、スターラックス社は神戸ー高雄線の就航について公式に発表していないが、台湾メディアの自由時報が同路線の就航について報じている。
同路線が就航すれば、神戸空港にとっては台北・台中に続き3路線目の台湾路線の誕生となる。
神戸ー高雄線 運航ダイヤ
現在報じられている神戸ー高雄線の運航計画は以下の通り。
| 出発時刻 | 到着時刻 | |
|---|---|---|
| 神戸→高雄 | 神戸 13:15発 | 高雄 16:00着 |
| 高雄→神戸 | 高雄 8:25発 | 神戸 12:15着 |
※政府認可前のため、運航ダイヤは変更となる可能性もある。
※便名・運航曜日・運航機材は不明。
神戸ー高雄線の運航ダイヤは、高雄発が午前の出発、神戸発が午後の出発となっており、日本発の旅行者にとっては利用しにくいダイヤである。そのため、就航当初の神戸ー台北線と同様に、主に訪日客の利用を見込んでいるとみられる。(現在、神戸ー台北線はエバー航空・スターラックス航空の両社によって、午前と午後に運航便が設定されており、日本発の利用者にとっても比較的利用しやすい運航ダイヤとなっている。)
ウィンターダイヤで更なる路線拡充なるか!?

(出典:神戸市資料)
神戸空港の国際線を巡っては、日中関係悪化の影響を受け、上海線・南京線が現在運休となっているほか、北京線の就航が延期となっている。
その一方で、神戸発着路線への参入を希望する航空会社は依然として多い。その証拠に、中国路線の運休で生まれた受け入れ枠を活用し、アシアナ航空・チェジュ航空・ジンエアー・エアロK航空などがサマーダイヤ期間に新規参入しているほか、スターラックス航空やエバー航空も神戸ー台北線を増便している。


2027年ウィンターダイヤについても、アシアナ航空の仁川線の運航継続、エバー航空の台北線の増便継続が既に決定している。神戸空港における国際線の受け入れ体制は直近で大きく変わっていないことから、ウィンターダイヤ期間も中国路線の運休は継続し、神戸ー高雄線の新規就航を含む他路線の増便が継続する状況は続くと考えられるだろう。
今年12月には、日本とシンガポールの外交関係樹立60周年を記念するイベント「Spotlight Singapore」が神戸市内で開催されることから、神戸市はシンガポール便の就航にも期待を寄せており、ウィンターダイヤ期間に更なる新規路線が就航することを期待したい。
今後のカギはCIQの体制拡充とハード整備

現在、神戸空港では2030年4月に予定されている国際定期便の受け入れに向けてターミナルビル等の整備に向けた検討が進められている。だが、現状のスピード感は到底評価出来るものではない。国際定期便の受け入れ開始までの間にも受け入れ体制の拡充は待ったなしの状況である。
今回明らかとなった高雄線の就航は、中国路線の運休によって生じた受け入れ枠や現状のハードを最大限活用することで実現可能とみられる。だが、神戸市が期待を寄せるシンガポール線などの東南アジア路線は機体・路線特性などから大型・中型機材での運航となる可能性も高く、バスハンドリングとなっている現状ではスムーズな旅客ハンドリングが望めないのだ。
そのため、ターミナルビルの整備を待たずに、現ターミナルビルに接続するボーディングブリッジを早期に整備するなど、旅客ハンドリングの効率化を早急に進めなければならない。

また、CIQ(税関・出入国管理・検疫)の体制拡充も欠かせない。現在、神戸空港の運用時間は7時〜23時となっているが、CIQの受け入れ時間は更に限定されており、国際線については実質的には8時〜19時30分頃の時間帯(出入国管理機関の受け入れ時間)でしか受け入れることができないのだ。これにより、各航空会社の運航ダイヤの設定にも制約が生じているということは言うまでもない。
受け入れハードの容量が限定されている神戸空港の現状を鑑みれば、時間あたりで受け入れられる便数には限度がある。そのため、国際線の増便を実現するためには、CIQの運営時間を拡充することが一番の近道なのだ。
CIQについては、神戸市の管轄ではなく国の各省庁の所管であり、神戸市は各省庁に対してCIQ体制の早急拡充を粘り強く求めていかなければならない。また、国も就航オファーを断らざるを得ない状況が続いている神戸空港の現状を認識し、体制拡充に向けて真剣に向き合うべきである。

