神戸空港サブターミナル、利便性向上に向け設計変更!事業費は大幅に増加

サブターミナルの整備位置は当初計画より東に移されている
(出典:神戸市資料)

神戸市は9日、神戸空港に整備を予定しているサブターミナル計画について改定案を発表した。

同案によると、サブターミナルは当初計画から延床面積が増床(当初:約14,600㎡ → 改定:約18,700㎡)となっているほか、館内の施設配置も多少の変更が見られる。また、先日当サイトが報じたように、サブターミナルの整備位置も変更となっていることが判明した。

また、神戸市は改定案の発表にあたり、当初の基本計画発表時と同様に意見募集を実施するとしている。サブターミナルの開業まで残すところ約1年となっており、設計変更に掛けられる時間的猶予は残されていない。意見募集の後、速やかに工事着工に移るものとみられる。

▶「神戸空港サブターミナル整備基本計画(改定)【案】」について意見を募集します(神戸市)

改定案の主な内容は以下の通り。

目次

サブターミナル整備位置

サブターミナル整備位置(出典:神戸市)

既存ターミナルとサブターミナル間をバスで結ぶという方針に変更は無いものの、サブターミナルは当初計画位置から東に移され、バス乗り場もターミナルビル北側から東側に移されている。そのため、既存ターミナル・空港駅からサブターミナルまでバスの乗車時間が短縮されるのは勿論、徒歩でも比較的短時間でアクセスすることが可能になるとみられる。既存ターミナルと結ぶ歩行者デッキについては将来的に整備するとしている。

館内施設配置

館内施設配置(出典:神戸市)

当初、国際線待合室は建物外周に面しておらず、日光の取り込みが課題となっていた。今回の改定案では、国際線待合室と国内線待合室を南面に並べて配置することで待合室内への日差しを確保している。

また、国際線待合室は比較的大きく面積が取られており、ラウンジや免税店・レストランなどの商業施設に充てるスペースを広く確保している。

概算事業費

今回の設計変更に伴い、サブターミナルの整備費は当初の約90億円から約150億円へと大幅に増額されている。大阪関西万博の会場整備事業にも見られるように、昨今資材費・人件費が高騰しているため、設計変更の内容以上に事業費の大幅な積み増しが避けられなかったものとみられる。

一方、エプロンの拡張工事や駐車場・場周道路などの付帯工事については、減額する方針が示されており、サブターミナルの事業費増額分はその他工事費の圧縮で吸収される見込みである。

概算事業費(出典:神戸市資料)

当サイトでも再三指摘してきたが、サブターミナルは既存ターミナルから離れた位置に整備し、両ターミナル間をバスで連絡するという利便性を無視したような計画が練られてきた。これには市民や市会議員からも多くの懸念の声が寄せられており、今回の改定に至ったものとみられる。ターミナル間を結ぶ歩行者デッキの整備については「将来的に」という文言に留まったが、ターミナルビルの整備位置を大きく見直したことは一定の評価が出来るだろう。

また、サブターミナル計画の影に隠れがちであるが、2030年前後の国際定期便就航に向けたメインターミナルの整備計画は、依然として青写真が示されていない。今回の予算増が無駄とならぬよう、サブターミナルは将来的にメインターミナルと一体運用出来るような将来性を持たせた設計で開業を迎えることを期待したい。

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