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神戸空港、サブターミナルに自動手荷物預機・共用チェックイン機導入!航空会社との調整も水面下で進行か

福岡空港に導入された自動手荷物預機(出典:福岡国際空港株式会社)

来年の国際線の運用に向け、神戸空港のサブターミナルビルに自動手荷物預機と共用自動チェックイン機が導入されることが分かった。これまで国内線の運用に限定されてきた神戸空港としては初めての導入となる。

また、これらの設備の利用を予定している航空会社も既に現れているとみられ、国際化に向けた水面下での調整が着々と進められている。

最新設備が揃うサブターミナルビル

共用自動チェックイン機(CUSS)の設置場所(出典:神戸市資料)
自動手荷物預機(SBD)の設置場所(出典:神戸市資料)

神戸空港のサブターミナルビルを巡っては、現在神戸市が主体となって整備を進めており、ビル内の各保安関連設備の導入に向けた入札が続々と行われている。これまでにスマートレーンやインラインスクリーニングシステムの導入に向けた入札が行われており、これに続いて先月下旬に共用自動チェックイン機(Common Use Self check-in System)と自動手荷物預機(Self Baggage Drop)の入札が公告された。

共用自動チェックイン機(以下、CUSS)は、各航空会社のシステム・データベースにアクセスする機能を持つチェックイン機のことで、パスポートの読み取り・搭乗券の発券・バゲージタグの発行などを全てこの機械で行うことが出来る。航空会社毎にチェックイン機を置く必要がないため、複数の航空会社が乗り入れる国際空港では広く普及しているシステムである。

自動手荷物預機(以下、SBD)は、羽田や伊丹など国内線の主要空港でも整備が広がっているが、今回神戸空港のサブターミナルビルに導入が予定されているのは、国際線専用のSBDである。前述のCUSSでセルフチェックインを行った後、SBDで手荷物の預け入れを行うことが出来るため、特別な手続きを必要としない場合は、チェックインカウンターに立ち寄ることなく搭乗手続きを完結出来る。

入札公告によると、CUSSはロビー内に6基、SBDは国際線チェックインカウンターの並びに1ユニット(製品によっては2レーン分になるとみられる。)整備するとしており、設置台数は限定的である。来年解禁されるのは国際チャーター便に限られることから、同一時間帯に多数の出発便が集中することは想定されていないとみられ、国際線の運用状況によっては更に整備が必要となるだろう。

サブターミナルで導入される最新設備一覧

インラインスクリーニング…受託手荷物をベルトコンベアで搬送する最中にX線・爆発物検査を実施する方式のこと。チェックインカウンター周辺での利用者滞留を減らすことが可能となる。

スマートレーン…複数人が同時に検査を受けられる保安検査システムの俗称。保安検査場の処理能力向上が図られる。

共用自動チェックイン機(CUSS)…複数の航空会社のチェックインを可能とするチェックイン機のこと。航空会社のシステム自体がCUSSからのアクセスに対応している必要がある。

自動手荷物預機(BDS)…受託手荷物の重量・サイズ等を自動で測定し、手荷物を受託する機械のこと。従来のようなチェックインカウンターでの預け入れが不要となる。

水面下で進む航空会社との調整

羽田空港に導入されている共用自動チェックイン機(出典:TIAT)

今回のCUSS・BDSの入札公告を巡っては、もう一つ明らかとなった事がある。それは同設備の利用を想定している航空会社の存在である。

同入札の仕様書には「航空会社との調整業務」も調達内容に含まれており、CUSSおよびBDSは1社の利用予定があると記載されているのだ。現在、神戸空港に就航する航空会社でCUSSに対応したシステムを有し、国際線のリソースを有しているのはANAのみである。この1社がANAであるのか、またJALや海外の航空会社であるのか、非常に気になるところである。

航空会社のダイヤ申請の都合上、具体的な路線計画は就航日の半年前以降に判明するケースが多く、また神戸空港は国際線就航のための環境整備(施設などのハード面、法令指定などのソフト面ともに)がスケジュールギリギリで動いているため、現時点では航空会社としても具体的な就航計画を立てにくいのが現状である。そのような中、既に1社の利用が予定されているということは、水面下で国際線の就航に向けた調整が進められている可能性が高く、大きな期待が寄せられているということの裏返しとも言えるだろう。

サブターミナルは既存のターミナルビルから離れていることに加え、飛行機への搭乗は全てバスボーディングとなる。そのため、その不便さに利用者から不満の声が噴出する可能性も秘めている。このような不便さを打ち消すべく、ビル内の設備は最新の自動化技術が広く取り入れられており、利用者の利便性向上を図ろうとする努力が垣間見える。

空港駅とサブターミナルを結ぶ歩行者デッキの整備や将来的なボーディングブリッジの整備など、利便性向上に向けた取り組みはまだまだ十分とは言えない。利用者・航空会社の期待を裏切らないよう、少なくとも現在計画されているハード整備は万全を期して国際化を迎えることを期待したい。

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