
航空各社プレスリリース(2022年サマーダイヤ)
SKY プレスリリース
ANA プレスリリース
SNJ プレスリリース
ADO プレスリリース
FDA プレスリリース
航空各社は1月18日から21日にかけて、2022年のサマーダイヤ(2022年3月27日~10月29日)を発表。各社のダイヤが出揃ったことから、神戸空港の発着便数も確定した。
2022年のサマーダイヤから新規開設されるのは、フジドリームエアラインズの新潟線(1日1往復)。新潟線の開設によって同社の神戸発着路線は計5路線となり、引き続き神戸空港においてはスカイマークに次ぐ運航規模となる。
また、増便・減便されるのはスカイマークの茨城線(2往復→3往復)・那覇線(4往復→4~5往復)・羽田線(7往復→6往復)で、同社の神戸発着路線・便数は計8路線24~25往復便となる。全日本空輸・ソラシドエア・エアドゥの運航路線・便数については、2021年のウィンターダイヤと同様である。
各社の運航便数一覧は以下の通り。
神戸空港 2022年サマーダイヤ 運航便数(往復数) | |||||
ANA | SNJ | ADO | SKY | FDA | |
羽田 | 2 | – | – | 6 | – |
新千歳 | 1 | – | 2 | 3 | – |
那覇 | – | 3 | – | 5(4) | – |
下地島 | – | – | – | 1 | – |
仙台 | – | – | – | 2 | – |
茨城 | – | – | – | 3 | – |
長崎 | – | – | – | 3 | – |
鹿児島 | – | – | – | 2 | – |
松本 | – | – | – | – | 2 |
高知 | – | – | – | – | 1 |
花巻 | – | – | – | – | 1 |
青森 | – | – | – | – | 1 |
新潟 | – | – | – | – | 1 |
計 | 13路線39(38)便 ※SKY那覇線は繁忙期のみ5往復で運航 |
※SNJの那覇線・ADOの新千歳線は、全便ANAとの共同運航(コードシェア)を予定している。
※FDAの運航路線は、全便JALとの共同運航(コードシェア)を予定している。
神戸空港の発着枠は1日40往復に制限されているため、1日最大39便の運航が計画されている2022年サマーダイヤにおいて残りの発着枠は1枠となった。
2022年は、新潟を拠点とする新しいLCC『トキエア』が関西エリア発着の新潟線就航を計画。そして、その就航地として神戸空港もしくは関西空港が噂されているが、神戸空港の発着枠は残り僅かとなっていることから、トキエアにとっても神戸への参入障壁が高まっている。
神戸空港の発着枠を巡っては、開港から現在に至るまで規制緩和を求める声が上がっているが、これまでに緩和されたのは僅か10枠(1日30往復便→1日40往復便)に留まっている。また、2022年1月に開催された関西3空港懇談会でも、神戸空港の発着枠緩和に関する議論はなされず、依然として規制緩和の議論は停滞しているのが現状だ。
現在、神戸空港では国際化の検討が進んでいるが、この状態では国際線を飛ばす余地が無いことになる。既にほぼ満杯となっている発着枠の規制緩和と飛行経路の見直し議論は待った無しである。

