兵庫県と大阪府は25日、「新飛行経路案に係る環境検証委員会」を大阪市内で開催すると発表した。
同検証委員会は、関西空港・神戸空港で導入予定の新飛行経路について、環境面への影響を検討することを目的に設置されており、これまでに2回(2023年8月、11月)開催されている。
前回第2回目の委員会では、新飛行経路導入による騒音予測が関西エアポートから示され、陸上においては環境基準値以内となる事が判明している。第3回目となる今回の委員会では、これをもとに中間とりまとめ案が採択される見込みで、航空局が2023年に示した新飛行経路案の受け入れに向けて地元合意が図られることになる。
関西空港・神戸空港に導入される予定の新飛行経路は、2025年の運用開始を目指している。そのため、時間的にも大きな余裕はなく、今回の委員会での「中間とりまとめ」が採択され次第、航空局は導入に向けた準備を本格化させるとみられる。
▶第3回「新飛行経路案に係る環境検証委員会」の開催(兵庫県)
▶第3回「新飛行経路案に係る環境検証委員会」の開催について(大阪府)
現在、神戸空港に設定された発着枠は関西空港への配慮から生まれたものであるが、現行の飛行経路にも制約があり、発着枠を際限なく増やすことが出来ない事情もあった。だが、この制約は新飛行経路の導入によって大きく改善するため、今後の運用拡大へのハードルは大きく下がることになる。
神戸空港では、2025年から国内線発着枠が1日40往復(80回)から1日60往復(120回)へ引き上げられると共に、国際チャーター便の受け入れが予定されている。今後は現状の倍近い発着便を捌くことも想定され、新飛行経路の導入は待ったなしの状況である。
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