
大型輸送機ベルーガSTが再び神戸へ飛来する可能性が高まっている。同型機を巡っては、ヘリコプターの空輸のために神戸空港へ度々飛来しており、今回実際に飛来すれば4回目(5月、7月に続いて今年度としては3回目)の神戸訪問となる。
エアバスが自社の航空機部品等を輸送する目的で製造した大型輸送機(全長:56.16m、全幅:44.84m、高さ:17.25m)の愛称である。エアバスA300型機をベースに製造されており、A300-600STという型式名を有する。後継機として、エアバスA330型機をベースとしたベルーガXLが製造されている。
Airbus Beluga Transport 紹介動画(出典:AIRBUS)
今回神戸への飛来が取り沙汰されているのはベルーガSTの3号機(F-GSTC)で、14日にエアバスの本社がある仏・トゥルーズからエアバスヘリコプターズの工場があるマルセイユへ移動。その後、ヘリコプターの積み込み作業を行ったとみられ、16日には同空港を出発し、カイロ・ドバイ等を経由して18日深夜時点でタイのウタパオまで到着している。神戸空港が最終目的地であると仮定すると、今後台北等を経由して21日前後に神戸空港へ飛来すると推測される。
ちなみに、ベルーガSTの3号機は昨年7月にも神戸空港へ飛来しており、2021年12月の初飛来を含めると3回目の来神となる見込みである。
▶flight history F-GSTC(flightradar24)
今年度は、海上保安庁が中型ヘリコプターH225(通称:スーパーピューマ)を計5機導入する計画としており、昨年5月と7月に計4機のH225ヘリコプターがベルーガSTによって空輸されている。今回、海上保安庁への機材納入を目的に空輸が実施されているかは不明であるが、残りの発注分を空輸している可能性は考えられるだろう。



