パイロットの知恵袋– category –
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【制限速度引き上げ】12月から離陸後の飛び方が変わる!?空の制限速度の話
2023年9月7日、進入管制区における制限速度は「10000ft以下 250kt」から「10000ft未満 250kt」に改正された。 空港周辺には様々な制限速度が存在する 航空機の機体構造(設計)上、超えてはならない速度を『運用限界速度(速度限界)』と呼び、飛行中の最... -
燃料・高度・経路は?旅客機の飛行計画はこうして決まる!
空に張り巡らされた航空路 飛行に不可欠なフライトプラン ごく限られた飛行方法を除き、航空機が空を飛ぶためには飛行計画(フライトプラン)の提出が不可欠です。このフライトプランは、飛行経路などを事前に管制機関へ知らせる役割を持つと同時に、遭難... -
進む空港のリモート化!将来は地方空港の管制塔が無人に!?
大阪国際(伊丹)空港の管制塔。比較的大きな空港では航空管制官による飛行場管制が行われる。 コロナ禍で進む仕事のテレワーク化。その流れを受けている訳ではありませんが、空港においても遠隔運用が進みつつあります。 ここでは、航空機の運航を裏で支... -
平行滑走路にも種類がある!?仕様も運用も様々な滑走路の話
飛行機が離着陸するために不可欠な滑走路。その滑走路は空港毎に仕様が大きく異なるほか、運用方法も様々です。ここでは、滑走路や航空保安施設の話、また平行滑走路で実施される「平行運用」「同時平行運用」について簡単に解説しています。 滑走路上の標... -
V1以下の故障でも離陸継続!?奥が深い離着陸の話
離陸継続可否の判断基準 V1 VR V2 とは 「V1」「VR」「V2」の各スピード 飛行機に詳しい方はよくご存じの「V1」「VR」「V2」という速度。この3つの速度は、離陸滑走中にトラブルが発生した際、離陸を継続するか中断するかの重要な判断基準となります。定義... -
【滑走路延長?】神戸空港 滑走路改修は不可避!?国際化も見据えた可能性を探る!
神戸空港島全景 新型コロナウイルスの影響で大幅な航空需要減少に見舞われる中、関西エアポートの山谷社長は2020年度の決算会見で、神戸空港の国際化について「方向性としては失っていない」と発言。アフターコロナにおいて、航空需要は必ず回復するという... -
【海面スレスレ】神戸空港のサークリングアプローチとは?空港への進入方法はこんなにある!
神戸空港へ周回進入中のJAL機(2010年撮影) 神戸空港に着陸する際、海上スレスレを飛行して怖かったという声が時々聞かれます。 これは周回進入(サークリングアプローチ、またはミニマムサークルとも呼ばれます。)と呼ばれるもので、数ある進入方法の中... -
関西3空港で着陸の気象条件が最も厳しい!?伊丹空港の雑学
関西3空港の中で最多の国内路線網を有する伊丹空港。かつては関西における国際線の玄関口を担っていたことから、正式名称は今も大阪"国際空港"です。 かつては立派な国際空港だった伊丹空港ですが、実は関西3空港で着陸に必要な気象条件が最も厳しいという... -
【神戸管制部誕生!】目には見えない空域の話
道路と違って標識・看板もない空。その空には、細かい区分けが存在するということをご存じでしょうか?ここでは、目には見えないけれども制約の多い『空域』について簡単に解説します。 そもそも空域って? 世界の空は一部を除き、飛行情報区(FIR)と呼ば...